旅経験談6(祇園祭)

              2008年7月16日~7月17日

今回は祇園祭の宵山と翌日の山鉾巡行の話です。

<7月16日>
祭り見物の前に川床料理を楽しむことにしました。本当は夜
にしたかったのですが、宵山とかぶってしまうので止む無く
昼席を取りました。暑い中で鴨川の界隈は人通りも少なく、
最初は一人だけの予約でしたが、よく冷えた鱧のおつくりも
いただくことができ、満足でした。途中で男女一組と相客に
なり、大阪人らしいフレンドリーさで、話に入ってこられ、
いろいろ話をしたことをおぼえています。

川床の後、近くの山鉾を見て回りました。伝統的な山鉾なが
ら、南蛮渡来でしょうか、異国風の意匠も混じっていたこと
が目を引きました。その後、宿にしている東山安井近くの民
宿「さくら」さんでお風呂をいただき、ふたたび夕べの京の
街にくり出しました。行列が通る予定の通りは、歩行者天国
で外国人の団体も多くそぞろ歩いておりました。

再び提灯のともった山鉾を見て回りました。昼間とちかう幻
想的な雰囲気のなかに、翌日に迫った祭りのクライマックス
を予感させてくれました。山鉾町の家々で披露された屏風や
掛け軸に旧家の伝統を感じました。帰りの歩行者天国では、
夜遅くまで道路の分離帯に、多くの人が夕涼みをかねて坐っ
ておりました。

<7月17日>
朝早く宿を出て、四条河原町の交差点に向かいました。南東
角に陣取り、ほぼ2時間前から行列の到着を待ちました。行
列は河原町通を北からやってきて、この交差点で四条通りを
西の方に折れてゆくため、この交差点角では長く行列を見る
ことができそうです。背の高い山鉾の進行にぶつからないよ
う、信号機の向きも変えて調整を行っておりました。

やがてコンチキチンの囃子とともに、まず長刀鉾が現れまし
た。さすがに巨大な山鉾の辻廻しだけあって、長い棒のよう
なものを車輪の下に敷き、大勢の曳き手たちが息をあわせて
鉾を回転させてゆく様は、大迫力でした。後に続く山鉾の意
匠や辻廻しに、時間のたつのも忘れ、巡行に見入りました。
巡行を見た後、四条通を西に進むと、巡行を終えた山鉾が止
まっていて、曳き手さんたちが町屋へ入ってゆきました。
ここで一汗流すということでしょうか、お疲れさまでした。

旅の経験談(祇園祭)はこれで終わりです。続編も投稿した
いとおもいます。最後になりますが、(株)Vector様のサイ
トに「旅先情報データベース」を紹介していただいています
。Googleほかのサイトに「旅先情報」のキーワードで検索い
ただくと、紹介のサイトが現れます。このサイトから上記デ
ータベースをダウンロードできますので、あわせてご活用い
ただけたらと存じます。以上