旅経験談3(新宿末広亭・旧岩崎邸庭園)

                    2006年12月末

今回長女宅へ訪問した折に、久々の東京見物を行いました。
長女家族は別件の用事があり、単独での見物となりました。
1日目は新宿末広亭で寄席を楽しみ、次の日に上野界隈を散
策しました。

<1日目>
午後から昼席に入場しました。入る時に高齢者割引があると
いうことで、パスポートを出しましたが、受付の男性は中身
も見ないでそのまま木戸を通してくれました。平日でしたが
客の入りは良く盛況でした。落語・漫才とも中堅どころの方
の出演でしたが、柳家小さん師匠の落語が聞けました。夕食
は、新宿ステーションビルで名古屋の郷土食、味噌煮込みう
どんを食し、その日の夜は長女宅に泊りました。

<2日目>
午前一番で東京国立博物館でただ1つ訪れていない表慶館に
入りました。大正天皇成婚を記念して明治期に建てられ、設
計は迎賓館も設計した宮廷建築家、片山東熊です。表慶館は
普段は展示物を置かず、特別展やイベント会場として運用さ
れている様です。明治期の西洋建築にふさわしく、バロック
様式で、天井が高く採光も十分取り込む堂々たる建築です。

表慶館の後、上野公園を突っ切って不忍池のほうへ下りて行
きました、池の中の小島に寛永寺弁天堂がありました。なん
でも不忍池を琵琶湖に見立て、琵琶湖の竹生島に建つ宝厳寺
にならって建てられたそうです。拝観後池の中の築堤道から
池の対岸にある旧岩崎邸に向かいました。

旧岩崎邸は、庭園の中に洋館、和館とビリヤード室から成っ
ています。設計は英人ジョサイア・コンドルで19世紀の建
造です、北面の厳めしい造りと裏腹に、南面は開放的な列柱
の並ぶベランダをを配しています。洋館は岩崎家の公的な集
まりで専ら使われ、戦後は最高裁司法研修所にも転用されま
した。

洋館と廊下続きの和館は、伝統的な書院造りで、広間奥の南
側は岩崎家の私的な居住空間をなし、北側に使用人部屋や台
所があったといいうことです。内部には板絵など凝った意匠
も使われていました。最後にビリヤード室を外から眺め、旧
岩崎家を後にしました。

旅の経験談(新宿末広亭・旧岩崎邸庭園)はこれで終わり
です。続編も投稿したいとおもいます。最後になりますが、
(株)Vector様のサイトに「旅先情報データベース」を紹介
していただいています。Googleほかのサイトに「旅先情報」
のキーワードで検索いただくと、紹介のサイトが現れます。
このサイトから上記データベースをダウンロードできますの
で、あわせてご活用いただけたらと存じます。以上