旅経験談12(神護寺・清涼寺)

                    2009年5月1日

今回は神護寺の宝物虫払いに伴う特別陳列と清凉寺霊宝館特
別公開を見に行った時の話です。

京都駅からJRバスで山城高雄に移動しました。清滝川を渡っ
てからは、山に入り登り路になります。途中石段を登り、仁
王門まで30分ほど歩きました。この時期は寺宝虫払い行事
に伴い特別陳列がおこなわれます。

特別陳列のある霊宝館へ向かいました。陳列では、国宝・重
文級を含む、70点ほどの寺宝が陳列されていました。多く
は絵画、文書類でしたが、なかには彫像もあります。

文書のなかには、空海の灌頂暦名(空海が密教入門で結縁者
の名を記した控)、神護寺中興の文覚上人の起請文や手紙、
弟子の上覚、明恵上人の手紙、神護寺絵図などの大事なもの
があります。

絵画では、例の源頼朝・平重盛像とされるものが、まじかで
見られました。招待者のお偉いさんは「ほんまに、ええもの
を見せてもろうた」と案内の人に言っておられました。他に
山水屏風や真言八祖の善無畏三蔵ほかの像も参観しました。

霊宝館を出て、金堂に向かいました。途中鐘楼のわきを通り
ましたが、なかの銅鐘は非公開で見られませんでした。金堂
に上り薬師三尊にお参りしました。金堂わきの大師堂は閉ま
っていましたが、回廊を一周して、お詣りしました。

仁王門を出て、つぎの目的地、清凉寺へ向かうことにしまし
た。JRバス(市バス8番も可です)で途中の福王子で、市バ
スに乗換、清凉寺へ向かいました。(例えば市バスで山越中
町まで行き、11番に乗換、嵯峨小学校前で下車します)

先ず仁王門から本堂に上がり、釈迦如来像に参拝しました。
この像は、東大寺僧、奝然が北宋の仏師に刻ませた像で、日
本の仏像には見られない、インド風の様相のお像です。また
像内封入品のなかに、五臓六腑の模型が発見され、世界最古
の人体模型とされるものです。霊宝館でこれを見ました。

つぎに霊宝館で特別公開されている寺宝を参観しました。ま
ず、棲霞寺(清凉寺の前身)本尊の阿弥陀三尊を参拝しまし
た。ほかにも本堂釈迦如来の両脇侍、釈迦十大弟子、四天王
像や兜跋毘沙門天にも参拝しました。また十六羅漢像図のレ
プリカを参観しました。ただ残念なことに、本物の図は東博
と京博に寄託されていて、霊宝館では見ることができません
でした。

霊宝館を出て、経蔵に立ち寄りお経を収めた輪蔵をまわし、
功徳を積みました。また境内には、釈尊像の前でこもられた
浄土宗開祖、法然の求道青年像があり、像の前で3人の青年
が拝んでいたのを覚えています。帰りは嵯峨釈迦堂前から市
バス28番(京都バスもでています。嵯峨釈迦堂は清凉寺の
別称です)で京都駅へもどりました。

旅の経験談(神護寺・清凉寺)はこれで終わりです。続編も
投稿したいとおもいます。最後になりますが、(株)Vector
様のサイトに「旅先情報データベース」を紹介していただい
ています。Googleほかのサイトに「旅先情報」のキーワード
で検索いただくと、紹介のサイトが現れます。このサイトか
ら上記データベースをダウンロードできますので、あわせて
ご活用いただけたらと存じます。以上