旅経験談1(正倉院・京博・東寺・二条城)

                            2005年10月19日~20日

今回の旅は1日目に正倉院展と京博の特別展、次の日に東寺
と二条城を巡る旅です。

<10月19日>>
名古屋(名鉄バスセンター)から高速バスで奈良に向かい、
毎年定例の正倉院展を見学した後、近鉄で京都に移動し、
京都国立博物館(京博)の特別展「最澄と天台の国宝」に
臨みました。本展では、天台宗一門を挙げて、200点以上の
出陳がありました。最澄の祖師像や不動明王像(黄不動)の
仏画、伝教大師入唐牒(中國側の通行許可証)や円仁求法の
旅を綴った入唐求法巡礼行記の典籍類が目を曳きました。
博物館の公衆電話からその日の宿を予約しました。

<10月20日>
つぎの日は、もう1つの密教の牙城、真言宗の東寺へ先ず向
かうことにしました。宿を早く出て、8時半に東寺の受付を
すませて、講堂に向かいました。講堂の扉を開けて中へ入る
と、立体曼荼羅が現れました。いずれも国宝、重文のお像で
、拝観を1人占めできるのは冥利につきます。

つぎにこの時期特別拝観の許される、五重塔を拝観しました
。初重(1階)だけの拝観でしたが、心柱の周りに四如来の
像(心柱を大日如来に見立てる)を配し、四天柱や周囲の壁
に曼荼羅ほかが描かれ、画像曼荼羅の世界を展開しておりま
した。

最後に宝物館と観智院にむかいました。途中庫裏や大師堂の
脇を通り、奉仕のご僧侶方もお見掛けしました。宝物館では
思いかけず両界曼荼羅を拝観することができました。受付の
お坊さんの話では、7,8年に1回の出陳ということで、本
当に幸運でした。観智院へは、整備の行き届いた参道を通っ
て行きました。客殿の床の間に武蔵の描いた鷲の図、襖には
竹林の図を鑑賞することができました。

つぎにこの日のもう一つの目標である二条城へ市バスで向か
いました。まず二の丸御殿のなかを、遠侍から大広間(大政
奉還がなされ、教科書でもおなじみ)を経、私的空間である
白書院の順に回り、障壁画も見ました。ここでは、板張りだ
けのだだっ広い台所にも立ち寄りました。築城400年の記
念展示では、大広間四の間にあった「松鷹図」の真筆を鑑賞
しました。

続いて本丸庭園に入り、本丸御殿を横に見ながら、天守閣跡
にたちました。江戸城と同様についに天守閣は建つことはあ
りませんでした。二条城の最後に、植え込みと苔の手入れの
行き届いた、北側の清流園を通り、二条城を後にしました。

旅の経験談(正倉院・京博・東寺・二条城)はこれで終わり
です。続編も投稿したいとおもいます。最後になりますが、
(株)Vector様のサイトに「旅先情報データベース」を紹介
していただいています。Googleほかのサイトに「旅先情報」
のキーワードで検索いただくと、紹介のサイトが現れます。
このサイトから上記データベースをダウンロードできますの
で、あわせてご活用いただけたらと存じます。以上