旅経験談16(犬山寂光院・有楽苑)

                   2010年11月7日

今回は愛知県犬山市の寂光院と有楽苑を訪れました。

寂光院は、例年この時期は紅葉がきれいですが、今年は秘仏
の千手観音様の開帳もあるとのことで、出かけてみました。
名鉄犬山線犬山遊園下車後、木曽川南岸沿いに川上に上りま
した。川沿いは日本ライン下りを左に見、右側は険しい崖が
そびえる道が続きます。山の紅葉も色づきはじめています。

30分ほど歩いて、右側の総門から本堂への道を登り始めまし
た。この道は東海自然歩道になっていて、途中から石段の道
になります。石段の道は、スロープ・カーでも登れます。本
堂の秘仏、千手観音様は60年に1度の開帳で、本来なら次
の開帳は2044年ですが、今回は本堂大修理の完了を祝し
て、今年も開帳されることになりました。

本堂に上がって、秘仏本尊のの千手観音様にお会いしました
。観音様は、永年お厨子の中にいらしたわけですが、像の傷
みもなく清新なお姿でした。お厨子の中で大事にされながら
、しっかりお守りされてきたと拝します。末永くこれからも
お守りしていただけるよう願っています。お前立のご本尊に
もお詣りしました。

時期が少し早すぎ、寂光院の燃え立つような紅葉に出会えず
残念でしたが、寂光院に分かれを告げつぎの目的地の有楽苑
に向かいました。有楽苑は、国宝茶席三名席の一つ、如庵と
これに連なる隠居所、旧正伝院書院のある庭園で、縁のある
尾張の茶人、織田有楽斎(信長の弟)の故地、尾張のなかの
犬山にあります。

木曽川に沿い、寂光院とは反対側に西進し、左に折れ通用門
で受付後園内に入りました。旧正伝院書院は、武家を捨てて
茶人となった有楽斎が、京都建仁寺に建てたもので、現在有
楽苑に移築されています。内部は非公開でしたが、茶人の隠
居所にふさわしく、接遇のスペースは置かず、茶座敷を構え
ていました。

向かい合う如庵も非公開で、外観だけの公開でした。向かっ
て左側に待合い、その脇に右側の茶室に入る「にじり口」が
あり、上の窓から内部をうかがえます。園内にはほかに元庵
や弘庵の茶席もあり、弘庵では時折公開の茶会もあります。
園内には、関西から来たというご婦人連れもおられ、全国か
らの参観者もけっこう多いです。

旅の経験談(犬山寂光院・有楽苑)はこれで終わりです。
続編も投稿したいとおもいます。最後になりますが、(株)
Vector様のサイトに「旅先情報データベース」を紹介してい
ただいています。Googleほかのサイトに「旅先情報」のキー
ワードで検索いただくと、紹介のサイトが現れます。このサ
イトから上記データベースをダウンロードできますので、あ
わせてご活用いただけたらと存じます。以上