旅経験談11(妙心寺展・広隆寺)

                      2009年4月

今回は京博で開かれた妙心寺特別展と広隆寺への旅の経験談
です。広隆寺では、新霊宝殿で諸仏像を拝観しました。

先ず京博で開かれた、妙心寺開山無相大師650年遠諱記念
の特別展に行ってきました。臨済宗妙心寺派一門を挙げ、
200点余の出陳がありました。

最初に大燈国師(開山の師匠筋)の墨蹟印可状、スポンサー
の花園天皇や後奈良天皇の手紙や後の花園法皇の肖像画を見
ました。十六羅漢図や中国伝来の青磁もありました。

次に観覧の目玉としていた如拙筆の「瓢鮎図」を目の当たり
にしました。飄然とした筆致の水墨画です。ほかにも元信筆
「四季花鳥図」や「琴棋書画図」の掛軸の水墨画も見ました
。思わぬところでは、大応国師、大燈国師、開山の臨済宗法
統につながる祖師の像や昭和天皇の手紙「無相」も目にしま
した。

そうこうするうちに、近世の展示もののところにやってきま
した。まず白隠の自画像や達磨像を見ました。最後に妙心寺
十八番の近世障壁画の登場です。等伯の襖絵「山水人物図」
友松の「琴棋書画図」や友雪の「雲竜図襖」と続きます。
山楽の「龍虎図屏風」は圧巻でした。アメリカから里帰りの
「老梅図襖」も見ました。

妙心寺展の後、広隆寺に向かいました。「太秦広隆寺」とい
われる位なので、JRを使って太秦へ移動しました。ところが
駅員に聞いても広隆寺の道順は要領を得ないので、道行く人
に聞きながら、30分ほど道をぐるぐる回りながら、やっと
広隆寺にたどり着きました。

今回は新霊宝殿で諸仏像を拝観するのが主目的です。まず、
弥勒菩薩半跏思惟像(宝冠菩薩)のところに向かいました。
お像の前に畳敷きの拝座があります。靴を脱ぎ正座で向かい
拝礼しました。うす暗がりの中くすんだ小ぶりのお像でした
が、静かに迎えてくださいました。もう一つの半跏思惟像
(泣き弥勒)も同じように拝しました。

さらに十二神将像も拝観しました。巨体の不空羂索観音、十
一面千手観音像をまじかで見て、気おされる感じがしました
。上宮王院太子殿(本堂)は閉まっていて、内部は拝観でき
ませでした。さらに進んで講堂のところに行きました。講堂
入口の格子戸の間から、阿弥陀如来像を拝観しました。南大
門を出て、帰りは市バスで京都駅に向かいました。(たとえ
ば、太秦広隆寺前から11番で四条烏丸に出、そこから5番
か101番に乗換)

旅の経験談(妙心寺展・広隆寺)はこれで終わりです。続編
も投稿したいとおもいます。最後になりますが、(株)Vect
or様のサイトに「旅先情報データベース」を紹介していただ
いています。Googleほかのサイトに「旅先情報」のキーワー
ドで検索いただくと、紹介のサイトが現れます。このサイト
から上記データベースをダウンロードできますので、あわせ
てご活用いただけたらと存じます。以上